注射は、正しい手順を守らないと医療事故などにつながることもあり、患者に不安を抱かせることもあるので、看護師は十分注意したいものです。
採血の正しい手順と注意点ですが、看護師はまず医師からの採決の指示書を確認します。
そして、衛生管理の一環として患者のもとに行く前に手洗いを行うことが大切です。
患者には採血の目的とともに採血量を説明し、採血管のラベルを確認しながら、氏名やID・採血量を確認します。
意識のある患者であれば、本人に氏名を言ってもらうと患者の取り違えミスを防ぐことができます。
確認が終わったら採血のための物品の準備を行い、この時に患者の腕を固定するなど採血がしやすいように環境を整えることも大事です。
そして血管を選択し、必要に応じて駆血帯を巻き、穿刺部分を消毒します。
消毒が乾いたら皮膚に対して15度程の角度で5ミリほど刺入し、しびれや強い痛みがないか確認し、穿刺部分を固定しゆっくり血液を引きます。
必要量を採取出来たら、採血管を抜去して駆血帯を外し、消毒綿で刺入部分を抑えながら針を抜き、患者に3分から5分程度圧迫止血をしてもらいます。
最後に完全に止血されていることを確認して、気になる症状がないかを確認して終了です。
採血で血管が見つけにくい場合は、前腕を軽くマッサージしたり、温かいタオルなどで腕を温めると血管を確認しやすくなります。
高齢者など血管が動いてしまう場合は、皮膚ごと血管を押さえて手前に引っ張りながら、血管の脇に刺入するようにすると上手に刺すことができるでしょう。
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